ここでは、初対面の二人がどれくらい自然にやり取りを始められるでしょうか?
社会的な交流の生まれやすさ
建築が、見知らぬ人どうしを顔見知りにする助けとなる場所の地図。
提案
多くの地図は、物がどこにあるかを教えます。
この地図は、そこで人と人の間に何が起こりそうかを問います。
地図
建築の、交流を支える働きを測る。
通行量は、何人の身体が場所を通ったかを示します。評価点は、その施設を人が気に入ったかを示します。どちらも、初対面の人が自然に互いに気づき、近づき、話せる瞬間を、建築が作っているかは教えてくれません。
この地図は、一度きりの場所への感想からではなく、実際にその場で繰り返す観察から育ちます。
分析の単位
基本の単位は建物ではなく、人と人の間の出来事です。
一つひとつの出会いを、容易にした、難しくした、または可能にした空間の条件へ結びつけられます。人が実際にその中で何をするかを通して、建築を観察できます。
空間の仮説
同じ人々。違う部屋。違う確率。
何を記録するか
感覚から、建築の変数へ
この空間には、人がとどまってよいと感じる余地と理由があるでしょうか?
身体に合った尺度で、心地よく、無理なく過ごせる部屋でしょうか?
周囲に目を向け、探索し、話したくなる環境でしょうか?
一人でも、さらされるより、包まれていると感じられるでしょうか?
ここで過ごす1時間に、意味ある出会いが何回あるでしょうか?
観察の形式
出会いを囲む建築を記録する。
出会いを点数にすることが目的ではありません。カフェ、美術館、図書館、駅、中庭、街路、境界を横断して空間の傾向が見えてくるほど、十分な数の構造化された観察を集めるためです。
V01境界の種類
V02座席の向き
V03人と人との距離
V04内と外の曖昧さ
V05見通し
V06光
V07騒音
V08活動
V09密度
V10時間
V11天候
V12滞在時間
経路を選ぶ
いまの地図は距離を最適化します。可能性を重視する地図も考えられます。
都市に求めるものによって、道は変わりえます。落ち着き、一人の時間、仕事、好奇心、暖かさ、予期しない会話の確率を高めることなどです。
現地での方法
一つの都市、一回の散歩、一つの出会いから作る。
意図的に異なる空間条件で、歩き、座り、とどまります。
場所、時間、建築の変数、出会い、関わりの深さ、その後も接点が続いたかを記録します。
一度の幸運な会話を誤った建築上の主張にしないよう、時間を変えて戻ります。
繰り返し交流を増やしたり抑えたりする、空間の配置を探します。
観察を、都市を移動できる、交流の生まれやすさの層に変えます。
なぜPROXY SOCIETYなのか
手段としてのやり取りを委ねるほど、偶然の人との接触が、設計の問いになります。
Proxy Societyは、機械が代わりに行動し、交渉し、やり取りすることが増えると何が起きるかを問います。交流の生まれやすさの地図は、それを補う問いを探ります。身体を伴ってその場にいることを選ぶとき、どのような建築が、その場にいることを社会的に意味のあるものにするのでしょうか?
研究の問い
地図で答えられるかもしれない問い
Q01どの空間の配置が、初対面の人が話し始められる条件を最も安定して作るでしょうか?
Q02縁にある座席は、開けた広場より、意味ある出会いを生むでしょうか?
Q03どの境界が、ためらい、待ち時間、互いが見えることを、よい機会に変えるでしょうか?
Q04人に配慮した暖かさや、交流の生まれやすさを、単純化しすぎずに測れるでしょうか?
Q05人との接触を最適化の見せ物にせず、偶然の出会いを最も増やす経路は、どのようなものでしょうか?
Q06予期しないことが自分に起きる確率で、都市を地図にできるでしょうか?
問いの変化
「どこへ行きたい?」から「途中で何が自分に起きてほしい?」へ。
この地図は、研究の道具であり、建築への批評であり、新しいナビゲーションの層になる可能性もあります。
「その場にいることの建築」を読む